生産振興部の取組み

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JA全農長野生産振興部は、野菜・果樹の生産振興や、優良種苗の安定供給、営農技術員の指導体制の強化、安全安心な農産物の生産体制、技術指導誌の発行など生産現場を軸に事業展開を行っています。

生産振興(野菜)

令和4年度は果菜類の生産振興として、ピーマンの単収向上と生産拡大を目的に、簡易雨よけハウスによる長野県普及モデル圃を設置し、施設課、栽培技術、品種選定の実証を行いました。また、アスパラガスの生産拡大のため、新たな栽培技術を確立すべく実証圃を設置しました。

近年の異常気象や園芸作物の安定生産、水田転作のための排水対策として、農機レンタル事業と連携しカットドレーン、カットブレーカーの実演、実証を県下各地で行いました。

令和5年度はピーマン、アスパラガス、ミニトマト、キュウリの生産安定に向けた施設化等の実証を行い、実証結果による栽培技術の普及を進めることで生産出荷量の拡大を目指して参ります。

P1_生産振興部(ピーマン簡易雨よけハウス).jpg
ピーマン簡易雨よけハウス

P1_生産振興部(サムネイル).jpgピーマン簡易雨よけハウスでの実習

生産振興(果樹)

りんごの高密植わい化栽培の普及拡大に向け、剪定講習会やりんご高密植栽培研究会を開催し、栽培安定に向けた技術指導を進めています。

また、栽培等に強い施設化として、県内4ヶ所にコンクリートトレリスのモデル圃を設置しました。令和5年度はコンクリートトレリスの普及推進に向けて、コスト低減策の検討のほか、部材調達やトレリス設置手法の検討を行って参ります。

優良種苗の安定生産

野菜種苗センターでは、高品質苗の生産を行うため、生産工程管理の徹底を図っています。

また、リンゴ苗木事業では、JA出資法人に生産委託し、フェザー苗木等の生産拡大を図り、令和4年度は52,000本を県下JAに供給しました。令和5年度は58,000本のフェザー苗の生産供給を目指しています。

生産振興および営農技術員の指導体制強化に向けたシステム開発

「農業生産管理支援プラットフォーム」において、生産者の反収向上および営農技術員の指導力向上を目的に、「圃場カルテシステム」の開発を進めています。

圃場カルテシステムは圃場毎の栽培・生育情報、作業情報を一元的に集約することで、「圃場カルテ」を作成し、当年度の栽培結果を振り返り、次年度の栽培に反映させることを目的としています。令和4年度は県内JAと連携し、アスパラガスでシステム開発・実証を行いました。

今後、県内JAへの提案および普及を進めていきます。

安全安心な農産物の供給体制の推進

JA長野県グループでは、生産者の農薬適正使用の検証と農産物の安全安心体制を向上することを目的に、年間1,700検体の残留農薬自主検査を行っています。

また、農林水産省「農業生産国定管理(GAP)の共通基盤に関するガイドライン」に完全準拠した「長野県GAP基準」「長野県適正農業規範」の取り組みを進めているほか、第三者認証GAPの取得を目指す産地への取得支援も行っています。

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圃場カルテシステム(アスパラガス)の入力画面

生産振興部では生産振興、新たな栽培技術や施設化、生産拡大を目的としたシステム開発をJAと一体となって取り組んで参ります。

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