生産振興部
排水対策における平高畝栽培の取組み
ゲリラ豪雨をはじめとした長雨・曇天による作柄不良への対策として、県下各地で平高畝栽培の試験を開始しました。カットブレーカー施工等の圃場地下部への排水対策ではなく、平高畝成型機(別途マイスター)を活用した畝高30cmを超える高畝を整形し排水を促す技術です。高畝による作業性改善も見込めるため引き続き検証と提案を進めて参ります。
平高畝成型機による施工
情報発信システムの稼働開始
情報発信システムは、令和5年10月より全JAにて稼働しました。システムを通じて県外販促情報や農薬登録情報、資材関連情報、営農指導情報等を本会各部門よりJA職員に発信しています。また、県発信情報(病害虫発生予察情報や果実育成情報)や産地の旬別気象表の発信も行っており、今後、より営農指導等に活用できる情報を随時発信しJAとの情報共有体制を構築して参ります。
情報発信システムでの発信情報(産地の旬別気象表)
リンゴ高密植栽培における機械化実演会開催
リンゴ高密植栽培機械化体系の確立に向けて、トラクター、モア、肥料散布機など8メーカーから12機種を実演し使用性などを確認しました。イタリアや欧米など海外ではトラクターを利用した機械化一貫体系の導入が進んでおり、日本でもリンゴ高密植栽培の普及拡大に伴い省力化に向けた機械化体系の確立も求められています。引き続き、作業の効率化、省力化に向けた提案を進めて参ります。
実演会の様子
担い手推進センター
担い手推進における取組み
昨年度より「担い手推進センター」が発足し、生産販売部門、生産購買部門、生産振興部門の部門間連携によりJA系統事業の推進、農業生産基盤の維持・拡大、生産販売力強化を進めています。
JAと本会担い手推進チームが連携し、担い手への訪問を行い、栽培技術や資材提案、課題解決に向けた取り組みを加速的に進めています。今後も継続した推進を行いJA経済事業の拡大を進めて参ります。
生産販売部
長野県青果物・花き取引会議 通常規模で開催
6月2日、県内の青果・花きの主要卸売会社23社の代表、県関係者を招き、総勢76名が出席し「令和5年度長野県青果物・花き取引会議」を開催しました。
主催者であるJA全農長野運営委員会の神農佳人会長が「本年度の取扱目標1,564億円の達成のため、安全安心で新鮮な信州ブランドをさらに確立し、主要卸売会社の皆様とも連携しながら販売力の強化に努める」と挨拶し、本年度生産販売事業の重点方針を説明しました。
代表卸売会社3社からは「物流(2024年問題)およびコスト上昇に対する卸売会社の考え方・進め方」「青果物の価格転嫁に向けた卸売会社の取組み」「花きの流通・消費の変化」について提言をいただき、本年度の安定販売に向けた協議が行われました。
挨拶をする神農会長
「りんご三兄弟」お菓子屋お酒の商品発売
「ニッポンエール」ブランドの商品として、「長野県産りんご三兄弟」をテーマに6社から9商品が発売されました。これらの商品を起爆剤に産地を盛り上げ、生果の消費拡大につなげようという取り組みです。10月20日の関係者による知事訪問は多くのマスコミに取り上げられて商品が紹介されました。
県知事を訪問し各社が商品を説明
生産購買部
4年ぶりの開催!! JA農機&資材フェスタ2023
長野県農協生産資材推進協議会は7月14日(金)と15日(土)の両日、長野市のエムウェーブで24回目となる「JA農機&資材フェスタ」を開催しました。
農業機械コーナーでは、最新の大型農機から家庭菜園に役立つ小型農機まで会場に勢揃いするなか、来春の発売が予定されている「4条刈・50PSクラス」共同購入コンバインを紹介したほか、自動運転技術の機能紹介や機械とシステムの連携による営農提案を行い、注目を集めました。また、肥料農薬農業資材コーナー、生産振興コーナー、生活関連コーナー、JAバンクやJA共済、JA農産物直売等の協力もいただき、2日間の受付来場者5,003名、成約金額約15億円と目標を達成し、JAグループの取り組みを広くPRすることができました。
44年ぶりに開催したJA農機&資材フェスタ
令和5年4月開所「堀金農業機械整備センター」
農業機械課では、安曇野市堀金の「農業機械部品センター」に隣接する県収用整備棟を回収し、大型農業機械整備センターを開所しました。この整備センターは上田市の「丸子農業機械整備センター」に次ぐ、県下2拠点目となります。
近年、生産者の経営規模拡大に伴い、農業機械の大型化・高性能化が進展し、大規模経営農家・法人などの担い手からは、農機購入先のアフターサービス体制の充実が求められています。今後も計画的な整備受注を進め、高性能化する農業機械の修理・整備や多様化するニーズに対応して参ります。
堀金農業機械部品センターの外観と内観
畜産酪農部
共励会、共進会を開催
信州産畜産物のPRとブランド強化、市場取引の活性化、生産者の生産意欲の高揚などを目的に、今年も共励会・共進会を開催しまして。新型コロナが5類に移行したことで、4年ぶりに関係者や生産者が集まり、表彰式や枝肉見学を行うことができました。
絵のコンクール、今年も多数の応募
「第38回くらしと牛乳、牛さんありがとう絵のコンクール」の応募数が2021年以降、増えています。今年も県内各地の幼稚園・保育園・小学校から、この10年間で3番目に多い807点の応募をいただきました。園児・児童が感じたまま画用紙いっぱいに描いた絵は見ている大人も元気をもらえます。今年の入賞作品はこちらをご覧ください。
生活部
A・コープ店舗へのPPA導入
燃料・ホームエネルギー課では全農エネルギー(株)と連携して、A・コープ店舗に対し完全自家消費型PPAの導入を進めています。PPAとは、太陽光設備を全農エネルギー(株)が所有し、発電された電気をA・コープ店舗が買い取る仕組みです。これにより、A・コープは設備を取得することなく電気料の削減が可能です。
令和5年2月にファーマーズうえだ店に設置が完了し、令和6年3月までに新たに3店舗へ設置が完了する予定です。今後も脱炭素社会およびSDGsへの貢献を目的とした導入施設の拡大を目指します。
PPAを設置したA・コープファーマーズ上田店
SNS・アプリを利用した供給促進の取組み
協同経営SSでは、LINEやアプリを活用した販促活動を積極的に行っています(10月末時点おともだち8,771件)。取組み効果をまとめました。
利便性向上/SSアプリから最寄りのJA-SSを見付けることができます。将来的にはアプリを使って、SSの混雑状況や待ち時間を確認することができ、時間節約とストレスの軽減ができます。
販売促進/割引クーポンやポイント還元などの特典を提供しています。これにより、より安くガソリンやSS商品を購入することができます。
広報効果/組合員に対して、新商品やキャンペーン情報などを配信しています。LINEの会員は「おともだち」と呼びます。SSから「おともだち」へ情報を発信することで、お客様との親近感を持っていただくこともできます。
今後も組合員利便性向上のため積極的に推進して参ります。
SSアプリ
LINEクーポン
「JAタウン」生活課へ
JAタウン「僕らはおいしい応援団」が、令和5年度より生活課へ移管されました。
「僕らはおいしい応援団」は2022年度の【JAタウンアワード/ショップ部門】において、全国1位をいただきました。「旬の農畜産物の売り時を逃さない」ことで取扱高を伸ばせるよう、出店者との連携を密にするなかで日々業務を遂行しており、本年度も順調に実績を重ねています。
生活課では、エーコープマーク品やJAオリジナル品を中心に取り扱う独自eコマースサイト「らくJAんお届け便」と、信州産農畜産物および加工品を取り扱う「僕らはおいしい応援団」の2つのECサイトを運営しています。両サイトを比較すれば、会員数や取り扱い規模に大きな差があり二枚看板といえる状況ではありませんが、そうなれるよう、課を挙げてそれぞれのサイトに拡大に取り組んで参ります。