JA全農長野は10月18日(水)、第76回長野県畜産共進会肉豚の部を松本市の(株)長野県食肉公社で開催しました。
審査には、県内の養豚農家から生後150日以上180日未満の肉豚枝肉14組28頭(雌1頭、去勢1頭/組)が出品され、松浦昌平審査委員長(長野県畜産試験場長)をはじめ5名の審査員が、個体ごとの優秀性や組内の相似性などを厳正に審査しました。
今回の共進会より出品条件と審査基準を変更し、「去勢の部」および「雌の部」から個体ごとの審査によりそれぞれ優秀賞を3点選抜しました。また、特別優秀賞は組の部として、枝肉重量差が審査基準の±5kg以内で、雌去勢ともに斉一性が高く品質も優秀な枝肉1組を選抜しました。
特別優秀賞ならびに県知事賞に選ばれた(有)大北アグリサポート白馬アルプス農場(JA大北)の枝肉は、雌・去勢の部ともに優秀賞には選抜されなかったものの、モモの厚み、脂肪付着も均一で、全体的に体形が揃った優秀な枝肉のため特別優秀賞を受賞しました。優秀賞は下表のとおり6頭が入賞しました。
新型コロナウイルスの影響により表彰式や枝肉見学を長らく中止していましたが、今回から再開しました。生産者やJA畜産担当者、長野県の家畜保健衛生所職員など多くの関係者が参加し、養豚農家からは日頃の飼養管理や出荷適齢期を見極める技術の難しさを感じるなど様々な意見がありました。新型コロナウイルスや豚熱の影響で養豚生産者の交流が少なかったこともあり、技術交流など良い情報交換の場となりました。
畜産を取り巻く環境は、ロシアによるウクライナ侵攻の影響により飼料原料の国際的な競合や、穀物価格の高騰、また、円安や原油高など様々な情勢が起因して飼料コストが依然高値で推移しています。JAグループでは生産コストの高騰に伴う価格上昇について、理解情勢活動および消費拡大のPRを実施しています。これからも畜産酪農課では県内で生産される安全で安心なおいしい信州産肉豚の生産基盤を維持し、農家の経営安定と、より一層の品質向上、消費拡大に取り組んでいきます。