地元の養豚農家との交流学習飯山市立常盤小学校へ「北信州みゆきポーク」を贈呈

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JA長野県・信州ポーク生産販売協議会(事務局/JA全農長野畜産酪農課・JAながのみゆき営農センター)は1月21日(火)、飯山市立常盤小学校へ給食用の食材として、「北信州みゆきポーク」の贈呈を行いました。

同小学校は、同地域内の北信州みゆきポーク生産農家である佐藤良昭さん(76)ご夫妻と10年以上前から総合的な学習の時間を使って交流を深めてきました。今年度も3年生の児童8名が数回にわたり佐藤さんの豚舎を訪れ、肥育されている豚を観察したり、佐藤さんから豚の飼育方法を聞いたりして、養豚の理解を深めていきました。

学習のまとめとして行われた発表会に佐藤さんご夫妻も招かれ、児童たちの真剣で元気な発表に感動した佐藤さんが、自身の出身でもある常盤小学校へ北信州みゆきポークを贈りたいという熱い思いから今回の贈呈が実現しました。

贈呈に合わせ佐藤さんご夫妻のほか、地元JAながのみゆき営農センターの職員1名、全農長野畜産酪農課の職員1名も招かれ、みゆきポーク学習の集大成として最後の授業が行われました。

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児童と交流する佐藤さんご夫妻

授業では、児童からの豚の出荷の流れや食肉処理に関するインタビューに答えたり、「みゆきポークラジオ」という校内放送ラジオを一緒に収録したりと有意義な時間を過ごしました。その後の給食では、北信州みゆきポークの大きなとんかつが全校児童64名に提供されました。この日の給食を楽しみにしていた児童は大いに盛り上がり、佐藤さん夫妻も自分たちが育てた豚肉をおいしそうに頬張る姿を笑顔で見ていました。

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児童からのインタビューに答える佐藤さん

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大きなとんかつの給食

常盤小学校はこの3月に130年の歴史に幕を閉じ、近隣校と統合されますが、今後も、歴史ある「みゆきポーク学習」の継続を希望します。しかし、みゆきポーク生産者は、佐藤さんと、同級生の春日さんの2軒となり、ともにご高齢なことから存続が危ぶまれています。畜産を取り巻く環境は、飼料価格の高止まりや施設の老朽化、後継者不足、地域での環境対策など課題が山積しています。このような状況でも今回のようなみゆきポークの学習をきっかけに、少しでも養豚をはじめ畜産に興味を持つ子どもが増えることを期待します。

命の授業。数年前には伊那市内の小学校で豚1頭を飼育し、出荷した事例もありました。畜産は命を直接感じる産業であり、小学生に学習させるには刺激が強い、時期尚早など、賛否両論あるかと思います。ただ、命をいただく、感謝して食べることを肌で感じることのできるとても大切な機会です。畜産酪農課では、食育活動、畜産体験授業など、子どもたちへの重要な学習の場に協力しながら、次世代へとつながる取り組み、そして信州の農畜産物のPR、消費拡大に今後も努めて参ります。

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