長野県農協生活事業推進協議会生活専門部会(事務局/JA全農長野くらし支援課)は4月8日(火)、「令和7年度上期組織品目商品研修会」を開催し、県下JAの担当者など総勢20名で「エーコープ新茶」を製造する、静岡県島田市のハラダ製茶(株)向谷工場と同社自社農園の視察を行いました。
ハラダ製茶(株)では、茶農家からの茶葉の集荷を行うとともに、契約農園や自社農園で収穫した茶葉を加工・精製し、従業員による商品の目視確認など厳しい品質管理のもと製品化し出荷しています。同社から「近年は気軽に飲めるペットボトル入り緑茶のニーズの増加により茶葉の需要は停滞し、価格も低下傾向になっている。高齢化や担い手不足で農家数は減り、収穫量も比例して緩やかに減少している」と説明がありました。また「収益性の高い一番茶(最初の収穫の茶葉)の構成比が重要となるが、ペットボトル緑茶の需要により、収穫時期が遅く収益性の低い二番茶以降の構成比が高まっていることなどから、廃業する農家もある」と現状も伝えられました。
計量から袋詰めまでの説明を受ける参加者
視察先の向谷工場では、専用の機械により茶葉が袋詰めされて出荷される工程を見学しました。これから最盛期を迎える「エーコープ新茶」も、一袋ごとに計量、窒素充填、脱気・真空を経て出荷されます。新茶の時期は24時間稼働し、一番茶の鮮度が保たれた状態で製品化されます。参加者はこれらの説明を受け、改めて「エーコープ新茶」のこだわりとおいしさの理由を再確認しました。また、同工場では、やきのりの製造や、ギフト用品の包装作業も行っているとの説明もありました。
向谷工場の出荷レーン
工場見学後には、牧之原台地にあるハラダ製茶(株)自社農園の視察を行いました。参加者は、この広い茶畑で約2週間後に収穫予定の新芽を目にして今年も「エーコープ新茶」の季節がすぐそこに来ていることを実感し「多くの組合員の皆様に新茶をお届けしたい」との思いを新たにしました。
一番茶(新茶)は、その年初めて萌芽した芽を摘みます。うまみ成分であるテアニンが多く含まれており、二番茶と比較して苦みが少なくまろやかな旨みと味わいがあります。新茶特有のさわやかな香りと旨みをギュッと閉じ込めた「エーコープ新茶」をぜひ、JAでご注文ください。本年も、JAでは「エーコープ新茶」の重点推進を実施しており、多くの皆さんにご利用いただけるようPRを行っています。
今後もくらし支援課では、商品研修会等をとおしてエーコープマーク商品の良さをJA職員、組合員の皆様に広くお知らせしてまいります。