長野県は「川中島白桃」をはじめとする桃の産地です。では、長野の桃はどのように栽培されているのでしょうか。
1. 剪定

年明けから2 月頃までの間に行われる作業です。
どこに実をならせ、どこに葉を茂らせるのか、夏の木をイメージしながらほどよく光が入るよう枝を配置し、余分な枝を落としていきます。
▽剪定の動画はこちら
ここがポイント!
朝早くに収穫した桃は選果場に運ばれ、糖度センサーによって各等級に選別されていきます。桃は大きくてずっしりと重いものがおすすめ。長野県産の桃は収穫前に日光に当てるため、赤いものが美味しさの目印です。
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2. 摘蕾・摘花

枝に芽生えた蕾を取り除いて数を調整し、その後、花が咲いた後にもう一度、木全体や枝ぶりを見て、実をつけたくない部分の花を摘んでいきます。
3. 受粉(花粉つけ)

川中島白桃は人口受粉させないと実を結びません。
咲いた花から花粉を集め、受粉専用の器具の柔らかいはたきのような部分に花粉をつけて、花をやさしく撫でて受粉させていきます。
4. 摘果(てっか)

蕾、花の段階で摘んでいても、多くの実を結びます。
枝の長さや生長を見ながら、収穫したい桃だけを残して、他の実を摘んでいきます。そうすることで残した実に栄養をたっぷり届けます。
5. 袋かけ

ある程度大きくなったところで、光を遮断する特殊な加工がされた袋を実にかけていきます。袋の中で生長することで、病気や傷から守られ、きれいな実になります。
6. 袋はずし・葉摘み

収穫の2 週間ほど前に袋を外して日光に当てていきます。急に太陽の光を浴びることで、実が反応して色付きがよくなります。
必要があれば実のまわりの葉を摘み、光がよく入るようにします。
7. 収穫

太陽の光をたっぷり浴びて真っ赤に色付いたら収穫です。
サイズ、色などを確認しながら、一つひとつ丁寧に手で収穫していきます。
収穫した桃はすぐに選果場に集められます。
8. 検査・出荷

集荷した桃は光センサーを搭載した選果機で糖度などを測定します。それぞれのランクに仕分けられた桃は、人の手で丁寧に箱詰めされ、全国に出荷されていきます。