GREEN RADER
生産振興部 生産振興課の取り組み
JA全農長野生産振興部は、野菜・果樹の生産振興や、優良種苗の安定供給、営農技術員の指導体制の強化に向けたシステム開発、安全安心な農産物の生産体制、技術情報誌の発行など生産現場を軸に事業を展開します。
■生産振興「野菜」
令和8年度は野菜の生産振興として、アスパラガスの生産振興において反収向上につながる灌水方法の検証(リモートpF機による土壌水分量の調査)、生産性向上が期待される新品種の評価調査を行っています。また、近年の異常気象や園芸作物の安定生産のための排水対策として、カットブレーカーや平高畝整形機(ベッドマイスター)などの研修会・実演会をとおして、各種レンタル機の利用拡大による現場普及を図っています。施設野菜の高温対策として遮光・遮熱資材の品目別の導入仕様を検証してきましたが、近年の高温化では資材のみでは対策不足であり、物理的に空気を排気する新たな機器を使用して継続試験を行っていきます。
引き続き、安定生産に向けた施設化、省力機械や栽培技術・品種等の実証を継続して行い、実証結果による栽培技術の普及を進めることで生産出荷量の拡大を目指してまいります。
平高畝整形機(ベッドマイスター)施工の様子


きゅうり露地栽培と簡易雨よけハウスの病害虫発生比較(9月下旬頃の様子)
■生産振興「果樹」
リンゴの高密植栽培の普及拡大に向け、剪定講習会やリンゴ高密植栽培研究会を開催し、栽培安定に向けた技術指導を進めています。気象災害・変動に対応した生産安定化対策として、コンクリートトレリスの普及推進を進めています。課題であったコスト低減策として、輸入のコンクリートトレリスのモデル圃を県下2ヶ所で設置し実証を行っています。
また、リンゴからモモなど地域特性に合った品目転換誘導の一環として、モモの技術研修会による指導体制強化に取り組んでいます。
さらに、高温対策における栽培技術や資材について県試験場等と連携し検討を進めるほか、労力低減に向け、高所作業車や追従運搬車等の省力機械実演会を開催する予定です。
リンゴ高密植栽培研究会の現地検討の様子
■優良種苗の安定生産
野菜種苗センターでは、高品質苗の生産を行うため、生産工程管理の徹底を図っています。
また、リンゴ苗木事業では、JA出資法人に生産を委託し、フェザー苗木等の生産拡大を図り、令和7年度は50,000本を県下JAに供給しました。令和8年度についても50,000本のフェザー苗の生産供給を計画しています。
フェザー苗生産圃場
■生産振興および営農技術員の指導体制強化に向けたシステム開発
生産者の反収向上および営農技術員の指導力向上を目的に、「圃場カルテシステム」の開発を進めています。
同システムは圃場毎の栽培・生育情報、作業情報を一元的に集約することで「圃場カルテ」を作成し、当年度の栽培結果を振り返り、次年度の栽培に反映させることを目的としています。令和7年度には土壌診断システムのデータ連携が可能となり、機能が向上しました。同システム(品目/アスパラガス)は5JAに導入拡大しており、令和8年度は導入JAの運用を支援するとともに、一層の機能向上に向けた開発、改修と、新たな導入推進により6JAでの運用を目指します。
また、リンゴ高密植栽培における「圃場カルテシステム」では、令和7年度に1JAにて試験運用を開始しました。令和8年度はさらなるシステム機能の向上に向けた開発作業と並行し、県内JAに導入を提案してまいります。
作成された圃場カルテ
■安全安心な農産物の供給体制の推進
JA長野県グループでは、生産者の農薬適正使用の検証と農産物の安全安心体制の向上を目的に、年間1,500検体の残留農薬自主検査を行っています。
また、令和7年度より長野県GAPが国際水準に引き上げとなったことから、県と連携し、長野県GAP基準に沿った「長野県GAPチェックシート【生産者確認表】」による取り組みを県下JAにおいて進めています。
生産振興部では生産振興、新たな栽培技術や施設化、生産拡大を目的としたシステム開発をJAと一体となって引き続き取り組んでまいります。