GREEN RADER

新春にあたって~令和八年 年頭メッセージ~

明けましておめでとうございます。輝かしい新春をお迎えのこと心よりお慶び申し上げます。

昨年の夏季は酷暑でしたが、6月~8月の平均気温は平年を2.36℃上回る未曽有の高温となりました。国内最高気温や各地での猛暑日数などの記録が次々と塗り替えられる年であり、長野県においては、長野市で平均気温2.3℃高、松本市で2.2℃高となりました。このため、高温障害や日焼け障害、局地的な豪雨の発生などにより様々な品目に影響を及ぼしました。

一方、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、米中の対立や不安定な中東情勢などによる原材料・エネルギー価格高騰、国内運送業界での時間外労働の上限規制に伴う物流費上昇など、生産に必要な肥料・資材・燃料は高止まり傾向となり、農畜産物の営農環境は厳しい状況が続いています。

我が国の食料自給率は先進国の中でも低い水準にあります。令和の米騒動に象徴されるように食料品の流通が注目され、食と農への関心が高まっている状況下において、「食料安全保障の確立」はJAグループの最重要使命の一つです。そのため、長野県本部は安全・安心な食料供給に向けて、役割を果たすべく事業を遂行してまいります。

また、生産現場における多くの課題に対処するため、産地振興に向けた営農基盤強化を目指し、各施策の具体化に向けて、引き続き組織をあげて取り組みを進めてまいります。

長野県本部の運営につきましては、今後も県本部総合管理制の堅持の基本をふまえ、JAとの一体的な事業運営を行い、県域結集拡大とその成果をJA組合員へ還元してまいります。今後も運営委員会会長として、引き続き健全な事業運営と長野県農業の発展に尽力していく所存であります。

本年は「2025~2027JA長野県3ヵ年計画」「県本部中期事業計画(令和7~9年度)」の2年目の年となります。この中では、①持続的な農業生産基盤づくりによる農業生産量の維持・拡大、②販売力強化とコスト低減による農家組合員の手取り最大化、③JA経済事業の収支改善と活気ある地域社会づくりを基本目標としています。

特に販売力強化については、適正な価格形成のため、メディア媒体を通じた啓蒙活動の強化、個別取引先との交渉、「国消国産」の組織的取り組みなどを進めます。

また、コスト上昇分の価格転嫁に向けて消費者の理解醸成に取り組み、物流・資材コスト低減に努め、JA組合員の農業所得向上に向けた機能発揮に努めてまいります。

持続可能な農業生産を推進するために、長野県本部の3部連携を通じた担い手支援強化や、農業DX化による生産基盤強化にも取り組んでまいります。

本年は「午年」です。午年は太陽のような明るさと行動力を象徴する年だといわれています。また、牛という文字は杵に由来し、杵の力でお米がお餅になるように勢いを象徴する縁起の良い漢字であるともいわれています。予測不能で不透明な時代ですが、あらためて「組合員のために何をすべきか」という原点に立ち返りながら、長野県本部は今まで培ってきました経験を糧にさらに成長するため、AIを駆使したスマート農業普及などの新たな改革に積極的に挑戦し、農業振興と地域活性化に向けての機能を誠実に果たしてまいります。

結びになりますが、組合員をはじめ地域の皆様がご健勝で、災害のない実り多い年となりますようご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。