葬儀の知識
葬儀の基本・流れ(臨終・安置・準備・納棺・通夜)
臨終
ご遺族の対応
病院の場合
- 親戚等に一報を入れます。
- JAに連絡します。
ご遺体の処置がすみ、搬送できる時間をお伝えください。
- 「死亡診断書」を受け取ります。
- 主治医や看護婦に挨拶し、清算をすませます。
自宅の場合
- 医師に連絡し、死亡を確認してもらいます。
死亡診断書を受け取ります。
- 事故死の疑いがあるときは、
警察に連絡します。
死体検案書を受け取ります。 - JAに連絡します。

JA側の対応
寝台車を用意します。
ワンポイントアドバイス
【危篤の連絡】 危篤の状態で、会わせたい人に連絡をとるときは、時を選ばずにすぐ電話します。このとき、どこへ行けば会えるのか、病院なら部屋番号まで確実に伝えましょう。 【末期の水】 末期の水は、医師が臨終を宣言したあと、病院か自宅で行います。血縁の濃い人から順に、割り箸の先に脱脂綿を巻き、水を含ませて故人の唇を湿らせます。
安置
ご遺族の対応
ご遺体の安置
- 自宅に戻る時間を連絡し、部屋のかたづけを頼みます。
自宅に神棚があれば、神棚を封じます。
- 布団を準備します。
季節を問わず、敷き布団一枚、掛け布団一枚です。
- 安置できたら、線香をあげます。
寺院へ連絡
- 寺院に連絡します。
- 僧侶に「枕経」をあげていただきます。
このときは平服でかまいません。

JA側の対応
寝台車を用意します。
枕飾りを用意し、ご遺体を安置します。
ドライアイスなどでご遺体を保全します。
ワンポイントアドバイス
【北枕】 一般的に、ご遺体を寝かせる時は、釈尊が入滅された時の向きにならい、北枕といわれますが、部屋の状況に応じて判断してかまいません。枕飾りに置く供物(ご飯、団子など)は宗派や地域によって異なります。 【お布施】 末お布施の額がわからない場合は、寺院にお尋ねします。(世話役が尋ねてくれることもあります)枕経や火葬場の読経まで含むかどうかや、僧侶の人数など、内容を確認しましょう。お渡しする時期についても打ち合わせます。
準備
ご遺族の対応
- 1.打ち合わせ
- ・喪主を決定
- ・宗旨・宗派・家紋の確認
- ・葬儀内容の決定
- ・式場(自宅・寺院・会館)/日程(通夜、葬儀・告別式)
- ・祭壇/遺族代表の謝辞をのべる人
- ・遺影写真の選択
- ・返礼品
- ・会葬礼状
- ・料理
- ・供花・供物
- ・移動車両の台数
- 2.死亡届を提出し、火葬許可証を受け取ります。 死亡届は、医師の死亡診断書の半片にあります。
- 3.通夜・葬儀の日時と会場を、関係者に連絡します。

JA側の対応
火葬場の手配
式場の手配
霊柩車の手配
遺影写真の手配
返礼品の手配
会葬礼状の手配
料理の手配
供花・供物の手配
移動車両の手配
新聞の死亡広告などを手配します。
ワンポイントアドバイス
【日程】 通夜・葬儀の日程は、遺族・親族の都合、僧侶の都合、火葬場の都合、式場の都合などを調整しながら、決めていきます。 【お手伝いの依頼】 親戚だけでなく、親しい友人、町内会や職場の方にお手伝いを頼むことがあります。誰に何を担当してもらうか、役割分担を決めます。
納棺
ご遺族の対応
副葬品を選び、納棺の準備をします。
納棺の儀
- 着座し、合掌します。
- ご遺体を拭き清めます。
- 旅支度をします。
- ご遺体を棺に納めます。
- 合掌します。
湯灌(清式)
- 死者の現世での穢れや苦しみを洗い清め、来世での功徳を願いながら行う儀式のことです。納棺の前にご遺体を洗い清めますが、着せ替えや化粧を施す場合もあります。

JA側の対応
棺や経帷子など、納棺に必要な物を用意します。
ワンポイントアドバイス
【日程】 通夜・葬儀の日程は、遺族・親族の都合、僧侶の都合、火葬場の都合、式場の都合などを調整しながら、決めていきます。 【お手伝いの依頼】 親戚だけでなく、親しい友人、町内会や職場の方にお手伝いを頼むことがあります。誰に何を担当してもらうか、役割分担を決めます。
通夜
ご遺族の対応
- 供花・供物の順位と芳名を確かめます。
- 僧侶が到着されたら、挨拶します。
- 僧侶にお礼の挨拶をします。
- 通夜ぶるまいの会食をします。通夜ぶるまいをせずに、通夜返しを渡すだけの場合もあります。
通夜
- 僧侶を迎えます。
- 僧侶が読経します。
- 喪主、遺族、親族の順で焼香します。
- 一般の方の焼香をいただきます。
- 僧侶の法話を拝聴します。
- 僧侶を見送ります。

JA側の対応
料理、飲み物等の手配
ワンポイントアドバイス
【通夜】 通夜は、『夜どおし線香を絶やさず故人をお守りする』といわれますが、あまり無理をせず、故人が寂しがらないよう、そばで休むとよいでしょう。 【僧侶の接待】 僧侶へは、交通費として「御車代」、通夜ぶるまいを辞退された場合や、その席を設けない場合は「御膳料」を包むことがあります。これらの扱いについては、地域によって異なりますので、世話役などに相談しましょう。