葬儀の知識

長野県内葬儀習慣

冠婚葬祭は地域、習慣、宗教、宗派などによってさまざまな違いがあります。
長野県は全国的にも数少ない葬儀の前に火葬を済ませる骨葬文化の地域です。一般の方の弔問は葬儀当日であることが一般的でもあります。
ここでは葬儀の特徴を、広い長野県を東西南北の地区に分け、代表的・一般的な習慣を簡単にご紹介します。地域のしきたり等の参考にしていただければ幸いです。



北信地域

長野北部・中野・長野・千曲などの北信地域の葬儀に参列する場合は、新聞等で告知されている開式時刻の15分前にはホールに着くようにしましょう。多くの場合、記帳後は開式の案内があるまで、ロビーや式場内で待ちます。
一般会葬者の焼香は開式後間もなく案内があります。案内に従い順番に焼香し、遺族へ一礼して式場を後にします。

◇返礼品
記帳の際に受付で返礼品の引換券を預かっている場合は、帰りに、返礼品引換所(受付周辺)で引き換えます。

◇依頼があったら葬儀後に会食
「お斎」などと呼ばれる葬儀後の会食の参列者には、喪主から事前に出席依頼があります。

通夜/通夜ぶるまい

長野県北部 納棺に先立って通夜が行われます。
弔問客に酒食をふるまいます。
長野地区 「枕飾り」だけで「通夜祭壇」は飾りません。「後飾り祭壇」は出棺後に飾ることが多いようです。
お通夜での料理は「オードブル」「寿司」などが最近では主流となっています。

納棺/出棺

長野県北部 納棺は出棺当日に行います。ほとんどが納棺・出棺と続いて行われます。
長野地区 納棺は出棺当日に行います。ほとんどが納棺・出棺と続いて行われます。

葬儀/告別式

長野県北部 葬儀、告別式を一連の儀式として執り行うのが一般的です。
開式時刻の15分前にはホールに着くようにすると良いでしょう。
長野地区 葬儀と告別式は同時進行で行なわれています。
一般会葬者は葬儀開始後、焼香だけ行ない「お斎」への参列者以外の方は退席致します。
開式時刻の15分前にはホールに着くようにすると良いでしょう。

法要会食

長野県北部 葬儀終了後、会食の場を設けるのが一般的で、「お斎」と呼ばれます。
出席いただく方には予め依頼をしておきます。
長野地区 「お斎(とき)」と呼ばれ、親戚、隣組、会社関係、友人などにお願いして出席して頂きます。
料理は「会席膳」が主流です。また、食事の最後に「そば」が出されることが多いです。
菩提寺などの僧侶が必ず同席され、法話や献杯を行ないます。

東信地域

上田・小諸・佐久地域の葬儀に参列する場合は、新聞等で告知されている開式時刻の30分前にはホールに行きましょう。多くの場合、そのころから焼香ができます。特に小諸や北佐久地域は焼香の開始が早いため、参列の際は40~50分は早く会場へ行き、受付を済ませましょう。告知通りの時刻に行くと、既に焼香が終わっているということもあります。焼香を済ませたら、遺族に一礼し、式場を後にします。

◇返礼品
記帳の際に引換券を預かっている場合は、帰りに返礼品引換所で受け取ります。

◇依頼があったら葬儀後に会食
葬儀後の会食はお斎、地域によっては灰寄せなどと呼ばれ、喪主から事前に出席依頼があります。会食は、焼香後、おおむね1時間~1時間半後になるので、ホールの控え室などで待ちます。

通夜/通夜ぶるまい

上田・小県地区 納棺に先立って通夜が行われます。
弔問客に酒食をふるまいます。
小諸・佐久・佐久穂町地区 納棺の後に通夜が行われます。
弔問客に酒食をふるまいます。
南佐久地区 納棺に先立って通夜が行われます。
弔問客に酒食をふるまいます。

納棺/出棺

上田・小県地区 納棺は出棺当日に行います。ほとんどが納棺・出棺と続いて行われます。
小諸・佐久・佐久穂町地区 納棺は通夜の前に行われることが多いようです。(納棺-通夜-出棺の順)
南佐久地区 納棺は通夜後または出棺当日に行います。

葬儀/告別式

上田・小県地区 葬儀式と告別式はそれぞれ別のものですが、告別式の途中より葬儀式が開始されるようになっており「葬儀・告別式」としてを一緒に行われることが多くなりました。
当地域では、葬儀式の概ね30分前より告別式を行います。通知の時間(新聞のお悔やみ欄など)は、葬儀式の開始時間ですので、一般会葬はそれより早めに始まります。
小諸・佐久・佐久穂町地区 最近では葬儀・告別式を一連の流れで行います。
当地域では、葬儀式の概ね30分前より告別式を行います。通知の時間(新聞のお悔やみ欄など)は、葬儀式の開始時間ですので、一般会葬はそれより早めに始まります。
一般焼香をする告別式は開式時刻の40〜50分前には会場に。
南佐久地区 葬儀式と告別式は、別に行われます。当地域では、葬儀式の概ね30分前より告別式を行います。通知の時間(新聞のお悔やみ欄など)は、葬儀式の開始時間ですので、一般会葬はそれより早めに始まります。

法要会食

上田・小県地区 予め連絡をした方々にご列席いただき、故人を偲び酒食を差し上げます。主に「お斎」または「忌中」と呼ばれます。会席にお付きいただきたい方には事前に通知し、席順も決めます。
小諸・佐久・佐久穂町地区 葬儀の後に行う忌中の会席(お斎)を佐久地方では「灰寄せ」と呼びます。会席にお付きいただきたい方には事前に通知をし、席順も決めます。
南佐久地区 葬儀告別式終了後、会食の場を設けるのが一般的で、「灰寄せ」と呼ばれます。会席にお付きいただきたい方には事前に通知し、席順も決めます。

中信地域

大北・松本・安曇野・木曽・諏訪地域の葬儀に一般の会葬者として参列する場合は、遅くとも開式時刻の10分前には式場に到着を。遺族や親族は、おおむね1時間ほど前にはホールに来て会葬者を待っています。記帳後、受付周辺に遺族がいますので、あいさつを済ませ開式まで待ちます。
葬儀告別式はおおむね1時間~1時間半です。一般会葬者も告別式は式場内の席に着いた上、式に参列します。

◇返礼品
記帳の際に引換券を受け取る場合と、返礼品の名札に自身の名前を記入する場合があります。いずれの場合も、会食後に、受付周辺の引換所(お渡し場所)で受け取ります。地域によっては、お供えの引菓子や生花を持ち帰ります。

◇葬儀後の会食は全員で
葬儀後の会食は、棚上げ、精進落とし、忌中払い、お斎、などと呼ばれ、会葬者全員が席に着いて食事を共にします。どうしても葬儀告別式に参列できない場合や、会食に出られない場合は。式場の外に設けられた焼香所で済ませます。

通夜/通夜ぶるまい

大北・松本・安曇野地区 通夜経は納棺後に行われることが多いようです。
「後飾り祭壇」は出棺後に飾ることが多いようです。
お通夜での料理は「オードブル」「寿司」などが最近では主流となっています。
木曽地区 通夜経の後か通夜経・通夜ふるまいの後に納棺が行われることが多いようです。
「後飾り祭壇」は出棺後に飾ることが多いようです。
お通夜での料理は「オードブル」「寿司」などが最近では主流となっています。
諏訪地区 通夜経の後に納棺が行われることが多いようです。
「後飾り祭壇」を飾ってからお通夜を行ないます。
お通夜での料理は「オードブル」「寿司」などが最近では主流となっています。

納棺/出棺

大北・松本・安曇野・木曽地区 納棺は基本的に出棺前夜に行います。
「釘打ち」を行うことが多いようです。
諏訪地区 納棺は基本的に出棺前夜に行います。
「釘打ち」は出棺前に行います。

葬儀/告別式

大北・松本・安曇野・木曽地区 葬儀と告別式は同時進行で行なわれています。
一般会葬者を含め、会葬者全員が葬儀に参列します。参列しない会葬者用には外焼香台が設けられています。
開式時刻の10〜15分前にはホールに着くようにすると良いでしょう。
諏訪地区 【上諏訪地区の一部】
棺前式(葬儀)と告別式を分けており、棺前式には親族、友人、会社関係、隣組などお願いして出席して頂きます。
一般会葬者は棺前式後、受付をし、外焼香台で焼香をして帰ります。
【茅野・諏訪・富士見地区】
葬儀・告別式の同時進行で行なわれます。
一般会葬者を含め、会葬者全員が葬儀に参列します。参列しない会葬者には外焼香台が設けられています。
開式時刻の10〜15分前にはホールに着くようにすると良いでしょう。

法要会食

大北・松本・安曇野地区 会葬者全員が「会食」の席に呼ばれます。「忌中払い」「棚あげ」とも呼ばれます。
お料理は「盛り込み」になることが多く、油揚げ・こんにゃく・ひじきの煮しめ、のりまん等、地域独特の料理が出され、最後に「うどん」が出されてます。
木曽地区 「お斎(とき)」と呼ばれ、親戚、隣組、会社関係、友人などにお願いして出席して頂きます。
料理は「折膳」が主流です。また、食事の最後に「そば」か「うどん」が出されることが多いです。
諏訪地区 富士見町・原村・茅野市・諏訪市は中信地区に準じます。ただし、岡谷市下諏訪町については、下記のような習慣もあります。
親戚、隣組、会社関係、友人などにお願いして出席して頂きます。(初七日の席)
料理は「会席膳」が一般的ですが、「盛り込み料理」もよく使われます。

南信地域

上伊那、下伊那ともに葬儀の際、受付で個々に記帳する習慣はありません。
上伊那地域では、葬儀告別式の受付は新聞などの告知時間の1時間~1時間半ほど前から始まります。返礼品は受付で受け取り、焼香の後、開式までの間にすべての会葬者に食事が振る舞われます。葬儀告別式に参列する場合は、開式までロビー・控室等で待ちます。葬儀告別式終了後には近しい人で「精進落とし」を行います。
飯田下伊那地域では、新聞などで告知される時間は「告別式」となります。一般的には受付で香典を渡し引換券を受け取ります。遺族・親族にあいさつした後、焼香して返礼品を引換所で受け取り帰ります。故人と深い間柄だった方には「葬儀式」にも参列し、その後の「精進落とし」で食事をします。

通夜/通夜ぶるまい

伊那・飯田地区 通夜経の後に納棺が行われ、その後、通夜ぶるまいと呼ばれる食事の席が用意されるのが一般的です。(通夜経→納棺→通夜ぶるまいの順)
親族のみで執り行われることが多いようです。

納棺/出棺

伊那・飯田地区 納棺は基本的に出棺前夜に行います。「釘打ち」は出棺前に行います。

葬儀/告別式

伊那地区 葬儀の告別式を明確に区別せず、葬儀告別式として一つの流れの中で行います。葬儀告別式の受付は告知時間の1時間〜1時間半ほど前から始まります。
飯田地区 告別式と葬儀式が別々に執り行われることが一般的です。
告別式は遺族や故人と親しかった方が故人とお別れするを儀式で、その後宗教者によって故人を弔う葬儀式が執り行われます。
告別式の受付は一般的に告知される時間となり、葬儀式の1時間ほど前からとなります。

法要会食

伊那・飯田地区 葬儀終了後に「精進落とし」「直会」と呼ばれる故人を偲ぶ酒食の席が設けられます。葬儀に参列した親族・隣組のほか友人、知人などが出席します。