
ヨーロッパデビューへ!(長野県りんご三兄弟の三男)
長野県が年月をかけて育成した名前の通り黄色の品種で、「ゴールデンデリシャス」と「千秋」の交配品種です。パリッとした食感で甘味と酸味のバランスがよく、果汁が多いのが特徴です。貯蔵性に優れており長期保存が可能です。ジュースやアップルパイなどの加工に適しています。ヨーロッパでもシナノゴールドが流通することになりそうです。
長野のシナノゴールド 基本情報
- 分類
- バラ科リンゴ属
- 主な栄養価
- カリウムやリンゴペクチン、アップルポリフェノールなどが多く含まれます
- 平均糖度
- 14-15%
- 酸度
- 0.3%前後
- 出荷時期
- 10月中旬~12月下旬
- 出荷産地
- 北信地区中心に県内全域
シナノゴールドの豆知識
選び方
果実全面が黄色で手に持った時に表面に粘り気があるものが良く熟した果実です。粉質化することのない極めて日持ち性の良い品種で長い間楽しめることができます。切った表面が褐色に変色しづらい品種でもあります。
なぜ赤いリンゴと黄色いリンゴがあるの?
まずりんごには、赤い色の色素「アントシアニン(ブルーベリーなどに多く含まれる)」、緑色の色素 「クロロフィル(葉緑素)」、黄色の色素 「キサントフィル」などが含まれています。品種によって、これらの色素の含まれる量も違うので、実の色も異なってきます。8月~9月くらいに緑色だったりんごが、黄色いシナノゴールドや赤い秋映・シナノスイート・サンふじのように色が分かれてくるのは、木の葉がさまざまな色に紅葉するのと同じことで、りんごも熟してくると皮の中の緑色を作る色素がなくなって、変わりに赤や黄色の色素が作られます。味はもちろん、目でも楽しめるということが長野のりんごのいいところです。
保存方法
りんごの呼吸作用を抑えるために0~10℃の低温で保存してください。ビニールの袋に入れて冷蔵庫に入れるのが一般的ですが、入りきらない場合は温度が低く、温度変化の少ない場所を選んでください。半分に切った食べかけのりんごには、切り口に濡れキッチンペーパーやラップを貼っておくとしばらくは風味が落ちないでしょう。